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松岡歯科クリニックQ&A

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◆ 局所麻酔の質問がありましたので 投稿者:松岡歯科クリニック  引用する 
最近、下の奥歯に詰めてあった金属が取れて、少ししみる感じがしたので、近くの歯医者に行きました。そしたら、虫歯ができているということで、治療になったのですが、麻酔を3本くらい打ってもらっても効きにくく、歯を削ることができずに終わりました。今までに麻酔が効きにくいということはなかったように思います。それ以来、歯医者に行くのが怖くなり、別の歯医者を探していたところです。下の奥歯は麻酔が効きにくいとよく言われますが、効かせる方法はないのでしょうか?うわさでは、伝達麻酔が効かせやすいとも聞いていますが、その麻酔をしてくれる歯医者は少ないのでしょうか?

との事。確かに、
1:下顎奥歯は周囲の骨(皮質骨)が緻密で固く、歯の周囲の歯茎や粘膜などに注入する麻酔液が骨にまで浸透しにくいので、
  歯根先端(根尖)部分の神経の出入口まで到達しにくくブロック出来ない。
2:急性炎症が強い場合。強い酸性の為、酸性の麻酔液が分解しないため麻酔効果が発揮出来ない。
3:歯の内部や歯の根先端部分・周囲に膿が存在する(慢性炎症)場合も上記2同様、麻酔効果は弱まる。
4:強い恐怖感・不安・情緒不安定・睡眠不足
5:注射部位・回数・手技の問題
 最初の麻酔注射で徐々にしっかりと時間をかけて麻酔してことが大切です。
 また痛みのある麻酔操作を避け、患者さんが痛みに対して敏感にならないように注意する必要があります。
 特に、麻酔効果が表れる前に処置を開始してしまい一度痛みを与えてしまうと、疼痛閾値(痛みを感じる最小刺激値)が下がるために、なかなか麻酔効果が得られなくなります。
 麻酔操作が早すぎれば局所麻酔薬が周囲組織に逃げてしまい、目的とする骨内の神経に届きません。
 また粘膜の薄い部位では刺入点が多すぎると、他の刺入点から麻酔薬が漏れてしまいます。
6:局所麻酔薬の劣化
7:痛みを訴えている場所と実際の部位が異なる(関連痛)
 
などが考えられます。
また、上記1〜6の単独原因だけでなく、これらの悪い条件が装飾なれて重なり麻酔が効きにくいケースがあります。

では、対処法ですが、
1:麻酔量を増やす。
2:一時的に痛みは伴いますが・・・虫歯部分に神経まで到達する穴を開け、直接神経に麻酔をする。
3:治療を中断し、歯髄を沈静化させる薬など詰め、必要であれば切開・排膿・消炎鎮痛剤や抗生物質などで炎症状態を改善してから
  日を変えて行う。
4:少し我慢してそのまま続ける。(後に楽になるケース有り)
5:麻酔が効きにくいという人は、最初からかなりの緊張により、
実際の感覚的痛みより少しの刺激でも痛みとして増幅した考えをしてしまうため、
  静脈内鎮静法・笑気麻酔・電気パルス療法・ツボ刺激を併用し、優しい術者の態度や雰囲気のもとで
  局所麻酔が効きにくいという緊張をほぐす。
6:早めの受診を今後はする。

といったところでしょう。

伝達麻酔は何処の歯科医師でも行いますよ。

2011/12/31(Sat) 12:34:14 [ No.569 ]

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